香港市場における FIT 向け鉄道旅行に関する情報発信事業

2019年における香港から九州への入国者数は、 316,466 人と対前年比 13.2% 増加を記録した。現在は新型コロナウイルスの
影響による渡航規制のため、旅行者の自由な往来ができない状況ではあるが、香港が他の海外諸国よりも早いタイミングで日本へ
の渡航が可能になる市場であると見込まれる。
九州各地を周遊する旅行者が多いことに加え、鉄道旅行にも親和性が高いことから九州ならではの食、自然、文化、体験といった
魅力ある観光コンテンツの PR を行うことで、 FIT 旅行を中心とした九州鉄道旅行を提案し、コロナ収束後の旅行意欲回復を目指
し重点的な誘客促進につなげることを本事業の目的とする。
本事業についてはコロナ禍における旅行控え後の需要の高まりに応じた旅行支出額の増加を見込み、アッパーミドル層をターゲットとした上質な九州の温泉(旅館)をテーマと定めることとする。 香港では活字文化が未だ根強く、訪日旅行前に役立った旅行情報源として旅行ガイドブック、旅行専門雑誌が上位に挙がっていることから、広告を通じて情報発信することで、九州の認知度向上を図り、安定的な誘客の確保拡大を目指す。

2021年10月(5 泊 6 日)に実施した取材ツアーの様子を一部紹介する。取材コースについては、JR九州レールパスを利用した列車移動を基本とし無理・無駄のない移動とした。

◆取材ツアーの様子